【夏と海と冒険と 2】















「……いったいどういうことだ。仕事関係ということか?」
斎藤が質問するのを、総司は腕を組みながら聞いていた。
わからないことだらけだ。
斎藤の言葉に千鶴の表情が硬くなるのを見て、総司は何故か『似会わないな』と思った。
大きな黒い瞳も真白な肌も桜色の唇も、強張った表情よりももっとリラックスした表情の方が似合いそうだ。……例えば笑顔とか。

「仕事は……私は東京で大学の研究室で働いていますが、あまり関係ないです。……沈没船で調べたいことがあるんです。これ以上はこの仕事を受けてくれた後にお話します」
総司があきれたように髪をかきあげる。声もかわいいけどそれと仕事とは別の話だ。
「受けるも受けないも、詳細を聞かないと決められないよ」
「依頼内容はもう言いました。私が指定するポイントまで船をだして、ダイビングを一緒にしてください。沈没船の積荷で探し物が見つかれば仕事は終わりです」
斎藤が腕を組みながら暫く考え、口を開いた。
「……見つからなかったらどうなる?それに沈没船、しかも第二次世界大戦の頃といえばかなり古くで危険な場合も多い。触れた途端崩れ落ちる危険性もあるし、沈没した場所、深さ、海流、全てを把握して安全にダイビングができると言いきれなくては仕事はうけることはできん。しかもダイビング初心者だというし、責任を持ってできるか疑問だ」
「海域は、インターネットで調べる限りは安全な場所だと思います。もちろん専門の方々のご意見も聞きたいですが」
平助が身を乗り出した。
「どこらへん?」
千鶴は警戒するような顔をして口をつぐんだ。
沈没船自体は珍しくもないし、形がきれいに残っているものは観光名所やダイビングスポットにもなっているくらいだ。小さな船なら、地元の人間は誰も知らない沈没船もあってもおかしくない。
しかし今千鶴はどうやら場所は言いたくないようだった。
平助が困ったように口をへの字にする。
「そっか。もし俺らが仕事を受けなかったら場所だけばらすことになっちまうもんな……」
「いえ、――そうですね、正確な場所は言えないんですが、ここから船で時速40kくらいで一時間程度行ったあたりです。水深はそれほど深くありません」
「時速40kで一時間……」
「マイルでいうと……20マイルくらいでしょうか。船舶の速度で言うと20ノットですね」
「……」
畳み掛ける様に次々に数字を出す彼女に、三人はポカンと口を開けた。
平助が素直に言う。
「すげーな〜いろいろ勉強してきたんだな」
千鶴の白い肌が、パッとピンク色に染まった。
それに驚いた男三人が彼女の顔を見つめる。
ピンク色の頬に恥ずかしそうな彼女は、これまでのとっつきにくそうなイメージと真逆だ。かわいくて何故かちょっとドキドキするような……
千鶴は皆の視線を避ける様に顔を俯けた。
「すいません……。沖縄に来る前にいろいろ調べたのでつい……全て紙の上での知識で実際は何も経験していないのにずうずうしいことを言ってすいませんでした」
ぺこりと素直に謝る千鶴に、逆に総司は顔をしかめた。
今の彼女の発言は、まるでこれまで何度も自分の発言を『ずうずうしい』と言われてきたような言葉だ。そんなずうずうしい内容なんかじゃなかったのに。

最初に挨拶した時にも思ったけど、なんでこんなにおどおどしてるのかな。別に普通のしっかりした感じの子なのにね。

これまでつきあってきた周囲の人間が悪かったのだろうと総司は勝手に結論づけた。
内地のとがった人間たちは、他人を……言い返してこない優秀な他人を蹴落とすことで自分のプライドを守る様な奴らが多い。そういうのにうんざりして、総司達三人は沖縄に来たというのもある。
斎藤が言った。
「いや、かまわない。今の情報でだいたいのことはわかった。依頼については……」
「ちょっと待ってよ」
いい流れになりそうだったのを総司が止めた。

「場所はいいにしても危険がまったくなくなったわけじゃないよ。誰も知らない沈没船とか怪し過ぎるし、そもそも探し物だってもう……今からだと何年前?50年?60年?よくわかんないけど、そんな昔の話で見つからない可能性の方が高いんだよ?見つからなかったらどうするのさ。それこそ2年も3年も探さなくちゃいけないわけ?」
「一度現場を見て、これは無理だろうと思ったら諦めます。でも多分……多分あると思うんです。状態がどうなっているかはわからないですが。危険は重々承知しています。それに見合うお金をお支払いするつもりです」

そう言って千鶴が告げた額は、『きらきら青い海』にとっては今年の残りずっと働かなくてもいい位の額だ。

「依頼を受けよう」

即答した斎藤に、平助と沖田が慌てる。
「ちょっちょっとちょっと!いっつも『海の仕事は危険隣合わせだ。慎重に決める必要がある』って言ってたのはどうなったのさ!」
「一君いつもうるさく仕事内容に注文つけるくせに!」
わーわー言っている二人には構わず、斎藤はツアー申込書を千鶴に手渡した。
「この『すいすい海の底ツアー申込書』という名称は無視してくれていい。要はここの必要事項……名前と泊まっているホテルと、内地の住所、沖縄での連絡先について記載してくれ。あと泳げるか泳げないか、アレルギーがあるかどうか…云々」
早速事務手続きに入り話しこんでいる斎藤と千鶴。
総司と平助は、二人を呆れ顔で見ていた。

まあ確かに千鶴の提示した金額は魅力的だ。
いつも会社のやりくりに四苦八苦している斎藤にはどんな条件であろうと飛びつきたいくらいの金額なのだろう。
「……ちょっともらいすぎじゃねえ?」
ぼそっと言った平助に、総司は肩をすくめた。
「まあいいんじゃないの、斎藤君が良いって言うんだからさ。よかったじゃない、苦しい経営が助かって」
軽々とそういう総司を、平助はしかめっ面で見た。
「総司ももうちょっと考えてさー……」
「考えろって何をさ」
何をって……普通に考えるだけで疑問がわいてくるではないか。
あれだけの金額をポンとだせる千鶴がいったい何者なのか、さらにそれだけの金額をだしても惜しくないと言う探し物はなんなのか。大学の研究室と言っていたから、アタマノイイ女の子なのだろうと思う。そんな人間が金と時間を使って一体何をしようというのか。しかもこんな売れていないマリンスポーツツアー会社に依頼に来たのはなぜなのか。
疑問だらけだと思うのだが。
何も考えていないような総司の顔を見て、平助は溜息をつくと「まあ、いいや……」と口をつぐんだ。

あんな若くて可愛い女の子ひとりなんだから、そうそうヤバいことにはなんねーだろ。

心の中でそうつぶやいた平助の想像は、もちろん覆されることになる。



それじゃあ詳細は明日またここで、と斎藤が話を切り上げたとき千鶴は聞いた。
「あの…いつ行けるでしょうか?沈没船の場所に。できれば明日の朝にでも行きたいんですが」
「行くだけなら行けるが…」
千鶴が体を乗り出してそう訴えると、斎藤は少し押されるようにして平助に視線を送る。
「船で行くのは行けるぜ。でも潜るのは明日の朝ってのは無理だよ。俺らだけで潜るんなら話は別だけど」
「それはダメです!」
彼らだけで潜ると聞いて、千鶴は慌てて否定した。
それはダメだ。自分も行かないと。アレの場所や取り出し方、取り出した後の保管についてはすべて自分でやりたい。どこで情報が漏れるかわからないし、正直……この人達をいきなり信用できるとは思えない。
急に声を大きくして拒否した千鶴に、皆は目をぱちくりさせている。
「…お、おお……だからさ、おれらも君が……雪村さんが潜るんならそれなりの準備がいるからってこと」
「じゃあいつごろ行けるんでしょうか?」
「いつってそれは……」
斎藤と平助が顔を見合わせていると、総司がひきとった。
「だからそれも明日考えよう。僕達もそのあたりで潜ったことがないからいろいろ調べとくし、とりあえず明日は君のダイビングの練習で一日終わるから船は出さないよ」
きっぱりと総司が言いきると、千鶴はがっかりした。
「そう…ですか……」
「だから今日は早くホテルに帰ってゆっくり体を休めて明日に備えなよ」
総司の言葉に千鶴は顔を上げた。
「あ、暗くなってきましたね。遅くまですいません。今何時でしょうか……」
千鶴が時計はないかと『きらきら青い海』の室内を見渡すと、平助が自分の腕のダイバーズウォッチを見て答える。
「あーっと8時すぎかな」
「えっ!?8時ですか?」
だってまだ外は夕方のような薄暗さなのに?
千鶴が驚いていると、書類を片付けながら斎藤が言った。
「夏は暗くなるのが遅い。ホテルまでは遠いのか?道はわかるだろうか」
そう言われた千鶴は目を見開いた。
東京から那覇空港についてその足でマリンスポーツ関連の会社を探し回り、全て予定が詰まっていると断られた。
当然だとは思う。夏のハイシーズンの沖縄で今日明日から2週間予定が開いている会社はまず無いのだろう。
8件目で憔悴している千鶴を哀れに思ったのか、たった今断ったマリンスポーツの店の店主が『きらきら青い海』を教えてくれたのだ。
あそこならもしかして空いてるかもしれないし、金次第では条件を飲んでくれるかもしれないと。
だからホテルは探してもいないし、当然予約もしていないのだ。

事情を聞いた斎藤は、ここから車で山の中へと30分ほど入ったところにある、超高級ホテルを紹介した。あの金額をポンとだせる千鶴なら宿泊費も問題ないだろうし部屋数が多いから一部屋ぐらいならきっととれるだろうと。
礼を言ってドアを出て、自分のレンタカーへと歩いて行く千鶴の後姿を見ながら、平助は言った。
「なんつーか……謎が多いよな。突拍子もないというか」
斎藤は腕を組んだまま窓の外を見ている。
「詮索するつもりはない。我社の救いの女神だからな。総司、丁重に扱うのだぞ」
斎藤にそう言われて、総司はもう一度外に居る千鶴を見た。車のキーを出して開けようとしている。
「斎藤君ひどいなあ。僕はいつもお客様には丁重に扱ってるよ」
「それについてもそうだが、仕事から外れるようなことも無いようにな」
斎藤に釘を刺されて総司は肩をすくめた。
「誤解だよ。そりゃたまに内地からのお客さんの女の子とお祭り行ったり飲みに行ったりはしてるけど、そういう浮いた話一切ないから。それに……」
総司はそう言いながら、事務所でソファに座っていた千鶴を思い出した。
「ああいうタイプはちょっとね。もうちょっとわかりやすいコの方が好みなんだよね」
「わかりやすいとは?」
「髪をながーくふわふわにしてたり、化粧でまつ毛がバサバサしてたり、キラキラした爪だったり…さ。服も、まあ個人の自由だけどこの暑さの中きっちり一番上までボタンはめてて、しかも白いブラウスとかさ。なんか先生みたいだよね」
「先生なんだろ、大学の」
「そうなのか?研究をしているとは言っていたが……」
総司は手を軽く振るとのびをした。
「まあ、なんでもいいよ。いいお客さんなんだろうし?せいぜいご満足いただける様に接客いたしますよ。話しててもつまんなさそうだけどね……っとあれ?」
窓をチラリと見た総司は、目を瞬いた。車に乗って去って行ったとばかり思っていた千鶴が、また戻ってきたのだ。
心なしか顔が泣きそうになっている。
ギイッと音をさせてドアを開けた千鶴に、総司はにこやかにあいさつをした。
「いらっしゃいませ。また会ったね」


レンタカーはガソリン満タン入れてくれていたはずなのだが、軽でガソリンタンクも小さいし那覇からここまで走ってきて、更にここでも店を探したり道に迷ったりして散々右往左往したらしい。千鶴のレンタカーのガソリンはすっかり空になっていた。
あまり東京では車に乗らないという千鶴はそれに気づかなかったらしい。
「ほら、助手席に乗って」
総司はそう言うと、ドキドキ号の運転席から手を延ばし助手席のドアをあける。
ジャンプ、サンデー、マガジン、ヤンサン、ヤンマガ。水着を来たアイドルがポーズをつけている表紙の雑誌を、ポイポイと助手席と運転席の間に移動させる。
男ばかりの時は気にならなかった散らかり様が、いざ千鶴を乗せるとなると少々気になる。
もともと総司は綺麗好きで自分の部屋はかなりキレイなのだが、会社のものや人のものについてはどうでもいいのだ。
この雪村千鶴というお客サマは清潔好きそうだし、匂いとかにもうるさそうだし……

めんどくさいけど大事なお客サマなんだから、充分丁重にあつかわないとね。

総司はエアコンを最強にして助手席のシートのゴミを手で払った。



斎藤はまだ事務処理が残っているし平助も道具の点検が終わっていないとの事で、千鶴をホテルまで送っていってくれるのは、初見で苦手だと感じた沖田総司という人の役目となった。帰りにガソリンと、ガソリンを手動で吸い込むホースを買ってきて千鶴のレンタカーにガソリンを入れてくれるのも総司の役目だ。
千鶴は正直、かなりひいていた。
総司と二人きりでこの狭い空間で、何を話せばいいのだろうか。沈黙だとそれはそれで気を使うし。
何か気の利いた感じの軽い話題は無いかと必死に考える。
おずおずと助手席のドアをあけた千鶴は、中の散らかり様に思わず顔をしかめてしまった。そして千鶴が座れるように助手席から総司が動かしていた雑誌は……

え、えっちなヤツですよね、あれは!

一応それは誤解で、ただの男性むけの漫画雑誌なのだが、表紙は水着を着た肌もあらわなアイドルたちがポーズをつけている。男性向け漫画雑誌など買ったことも読んだことも無い千鶴は、表紙を見ただけでエロ本の山だと勘違いした。
フケツフケツフケツ…!と頭の中で唱えながら、千鶴は総司を見ないようにして助手席に乗る。
いわゆるお嬢様幼稚園から大学までエスカレーター式の女子学校に通い、厳しい家柄なのと千鶴本人が奥手なのとでかなり男性に疎い千鶴には刺激が強すぎた。
千鶴が頑なに雑誌の山を見ないようにしているのに気づき、総司はエンジンをかけながら気軽に聞いた。
「こういうのは読まないの?」
「よっ読むわけないです!」
真っ赤になって否定する千鶴を見て、総司は肩をすくめる。

やれやれマンガなんて読むわけないでしょうって?
感じ悪。
これから二週間、話し合わないし気を使うしでたいへんだなあ

一方千鶴も、運転席にできるだけ背を向けるようにしながら肩をいからせていた。

さ、最低です!じょ、女性にそう言うのを見せつけてその話題をするなんて…!
下品下品下品!変態!変態!変態!
ちょっちょっと顔がよくて背が高くてスタイルがいいとしても変態は変態なんだから!!



千鶴の脳内で自分が罵倒されているとはつゆ知らず、総司はドキドキ号を走らせて山へと入って行った。
当然車内は沈黙だ。
山奥のかなり広大な土地にある、ゴルフ場もあわせもつ総合リゾートホテルだ。途中の道はうっそうとした原生林だが、そこをひたすら30分以上走ると不意に開けて平屋建てのホテル棟が見えてくる。自然と調和したホテルがコンセプトなだけあって、ゆったりとした空間だ。
門からフロント棟までも車でもかなりあり総司が低速でゆっくりと走らせていると、隣でピピピピピッと電子音がなった。
「あ、携帯が……すいません」
律儀に総司に許可をとって、千鶴はバックの中から携帯を取り出す。想像どおりかなり古いタイプの携帯電話だ。
総司が運転をしながら横目で様子を見ると、千鶴は表示を確認して少し驚いたような表情をした。
そして、あわてて携帯に出る。

「おばあちゃん?」

千鶴の第一声に、正直総司は拍子抜けした。
見た目がいくら魅力がなさそうでも、まあ妙齢の女子なのだ。東京の彼氏からとか友達からとかの電話かと思いきや家族、それもおばあちゃんとは。

まあ、でもこの子の雰囲気にはあってるよね

電話口で優しく語りかけている千鶴の様子は、総司がこれまで見てきた女の子とは違って妙に新鮮だった。
こういうのはなんというんだったか……としばらく考えて総司は思いつく。

そうだ、『家庭的』

彼女は家庭的なのだ。地味で、大人しくて、やぼったくて。そして家庭的。
総司自身は興味はないが、彼女は優しそうだしはかなげだしなんでも言う事をきいてくれそうだし、こういう女の子がいいという男はきっといるだろう。
でも総司は気が弱かったり過度に受け身の女の子は苦手だった。向かってくるような、意志をしっかりもった女の子の方が好きだ。
なんでもかんでも総司の言いなりの女の子なんて一緒にいてつまらないではないか。

「え!?空き巣に?」
千鶴の驚いた声に、総司はもう一度彼女を見た。千鶴は真剣な顔をして携帯の送話口に耳をあて聞いている。
「そうなの……。私が沖縄に来たすぐ後に……。警察の人が話を聞きたがってるの?でも今大事な……うん、うん。わかってるけど……」
雲行きがあやしくなってきたな、と総司はホテルの駐車場に車を停めながら思った。
どうやら東京の彼女の家に泥棒が入り、すぐに帰れと言われているらしい。せっかく財政的に『きらきら青い海』が救われるかと思ったがそうはうまくいかないのかもしれない。
総司は、千鶴が急遽帰ることになったと言われた時の、斎藤の魂の抜けた顔を想像して思わず吹き出しそうになった。見た感じ家族を大事にしているようだし、おばあちゃんから帰るよう言われたら、きっと……

「ううん、帰らない」

きっぱりと電話口でそう言った千鶴に、総司は少し驚いて彼女の顔を見る。
彼女はまっすぐに前を見ていた。
その眼差しがとても強く、総司はこれまで彼女に対して持っていた印象が大きく変わる。
「ごめんね、心配してくれてるのは嬉しいんだけど、私は今はこっちの方が大事なの。警察の人には被害届はださないからって言っておいて。だって何を盗まれたのかわからないのに被害届なんかだせないし。そんなに大事な物はないからこっちから帰ってから対応する、ね?」

優しい口調だったが決して気弱ではなかった。
自宅が泥棒に入られたとなれば、たとえ貧乏な総司でも何を盗まれたか確認したくなる。千鶴はかなり裕福なようだし、先ほどの申込書に書いてあった東京での住所は、一等地のマンションで一人暮らしの様だった。盗まれたとしたら被害金額はかなり大きいのではないだろうか。
それに警察からの帰宅要請まで断るのは、かなり神経が太くなければできないだろう。

一体あの沈没船探の何がそんなに重要なのかな
それにこの子の決意というか覚悟というか……ただの調べものににこんな表情をするもんかな?

総司はそう思ったものの、しかし自分とは関係がないとあっさり考えるのをやめた。
金さえ払ってもらえればこちらとしては文句はない。
総司は、千鶴が携帯電話を切ると「じゃ、フロント行こうか?」と言い、車のドアを開けた。  







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