【LONG AFTER
DARK 小ネタ:狼総司の愉快な毎日】
※薄桜鬼はもちろんLONG AFTER DARKのキャラも全崩壊してます。イメージを壊したくない人はブラウザバック!
■狼総司ルート沖千薫GOODEND
「か、薫…生きていたの…!?」
千鶴の声に、総司も唸り声を上げる。
「ぐるるる…」(訳:ホントしつこいよね)
薫は背中の毛を逆立てている狼の姿の総司を見て嘲るように笑った。
「滑稽だよ沖田!犬畜生に成り果ててまで生きていたいとはね!でも残念ながらここで終わりだよ」
薫は楽しそうにそう言うと、腰の刀に手をかけた。
みるみるうちに薫の髪が真っ白になり、目が赤く光る。
「か、薫!」
千鶴がさけんだ。隣で総司が姿勢を低くして唸る。総司の狼の茶色の毛も真っ白に染まる。
「総司さん!」
「くくっどこまでやるか見ものだよっ!」
薫はそう言うと同時に、刀をスラリと抜くと鞘を放り投げた。
総司は迷うことなく鞘を追いかけ、空中でナイスキャッチ☆
「総司さんお上手!」
千鶴の嬉しそうな声が草原に響いた。薫も笑いながら言う。
「よーし!よくやったぞ!いい子だ!」
二人と一匹の笑い声(?)が草原に響いたのだった。
■遠吠え■
狼になっていろいろ不便なことは多いけれど、意外に気に入ったこともある。
例えば『遠吠え』。
近藤さんを思い出したときとか、新選組の時の事とか、むかつく土方さんのこととか思い出してもやもやしたときに、ひとっ走り崖の上に行って一声。
「わおおおおおーーーーーーーーーーーーん。わおおおーーーーーーーーーん」
って叫ぶとすっきりするんだよね。
満月だとなおいい感じ。
幸せな気持ちもイライラした気持ちも悲しい気持ちも、全部表現できる。人間だとこれに相当することは……ちょっと思いつかないな。
ところで!今日の夜は待ちに待った、し☆ん☆げ☆つ、なんだよね〜♪
狼のいいところはあるっちゃああるけでど、やっぱり千鶴に触ったり抱きしめたりできる人間の体は一番。
一か月近く千鶴の傍に居て禁欲生活だったからもういろいろ溜まっちゃって溜まっちゃってww。
健康になったから余計にね。早く太陽が沈まないかな〜♪
---------日没---------
「ち〜づるっ、お待たせ!人間の僕だよ〜!」
「総司さん、あ、あのすいません……今日はあの……月のもので……」
「………わおーん……」
やっぱり人間だといまいちしっくりこないよね……(涙目)
■一君■
狼から人間に戻る時ってさ、当然ながら裸なんだよね。
まぁ新月だから暗いし、新月ってあらかじめいつかわかってるし、新月の夜はどうせやることは裸になってやることだけだから別にかまわないんだけど、たまーに日没間際に外に居るかもしれないときがあるんだ。
「どちらにせよ山の中なんで、誰かに見られるというわけではないんですが、でもやっぱり……」
裸の僕と歩いて帰るのは、さすがに千鶴は恥ずかしいみたいなんだよね。衣装箱をいろいろさぐってなにか探してるみたい。
「これ、どうですか?」
とりだしたのは僕の昔のふんどし。白いヤツ。もちろん洗ってある。僕が(狼の姿だよ)目をぱちくりさせて見ていると、千鶴はそれを狼の僕の首にマフラーみたいに巻いた。
「ほら、こうすれば狼の姿でも持ち歩けますし、私とはぐれてもその……大事な所だけは……あのう……」
千鶴は言いづらいみたいで口ごもってたけど、まあ言わんとするところはわかるよ。こうやってて人間に外で戻っちゃったらとりあえずふんどしはしめられるってことだよね。
僕が微妙な顔で首に巻かれた白いふんどしを見ていると、千鶴が何かを思い出したみたいに両手を胸の前でパンとたたいた。
「何かに似てると思ったら……斎藤さんです!屯所の時の!なつかしいですよねぇ」
嬉しそうに、にっこにっこしてる千鶴に、僕は内心溜息をついた。
斎藤君のアレ、まさか千鶴はふんどしだとずっと思ってたわけ?
今どこで何をしているかわからないけど、こんな風に思い出されている斎藤君が嬉しいわけないよね……
■着物■
狼から人間に戻る時ってさ、当然ながら裸なんだよね。
まぁ新月だから暗いし、新月の夜はどうせやることは裸になってやることだけだから別にかまわないんだけど、やっぱり冬とかはさ、やることやったあとは布団かぶってても寒いんだ。
「千鶴?」
「……はい?」
「寝てた?」
「いえ、大丈夫です。どうかしましたか?」
「うん、ちょっと寒くてさ。僕の夜着ってどこにある?」
「……」
黙り込んだ千鶴を、僕は覗き込んだ。狼だからか夜目はきく。
千鶴はなんだか気まずそうな顔をしてる。
「なに、どうしたの?」
「あの……総司さん……」
千鶴はそう言うと起き上って布団の上に正座した。
「売っちゃいました……」
「え?」
「だって総司さんいつもは着物なんて着なくていいじゃないですか?人間の時だって夜だしいっつも裸でその……いろいろやりますし……だからもういらないかなーって思って、物入りだった時につい……」
「………わおーん……」
やっぱり人間だといまいちしっくりこないよね……(涙目)