「お、沖田さっ……!」
自分の声が聞こえてはっと目を開けると、そこは誰もいないいつもの静かな小姓部屋だった。
まだ弾んでる息を必死で抑えて周囲を見渡す。朝のさわやかな光が障子越しに部屋に差し込み、ちゅんちゅんというスズメたちの声が聞こえてくる、いつも通りの見慣れた部屋。
す、すごい夢みちゃった……
びっくりとがっくりが最上級に混ざった気持ち。心臓がまだドキドキしていて体中が熱い。
多分、昨日あの農家さんであんなの見ちゃったから……
昨日源さんから頼まれて屯所からすぐの農家にお塩をもらいにいって、すごいのを見ちゃったのだ。
すごいというのは要はアレ……男女の睦みあい。
農家の奥さんと旦那さんが納屋の後ろで、その……されてた…というかなさってたというか。びっくりして固まって結局しばらく…要は最後までばっちり見てしまった。
ああいうときって体が動かなくなるんだなあ。
まあそれはそれですごいの見ちゃったとドキドキしながら屯所に帰っていつも通り夕ご飯を手伝って作って食べて寝たのだが。よっぽど刺激が強かったのか夢を見てしまったのだ。自分が同じことをしている夢……は、百歩ゆずってまあいい。そういうこともあるだろう。
でもなんで。
なんで。

相手が沖田さんだったのおおおお!!

千鶴は布団を両こぶしで叩いた。いっつも意地悪ばかりされてて二言目には「斬っちゃうよ」なんていってくるサイコパス。正直好きか嫌いかでいったら嫌いよりの嫌いだという位置づけの人なのに!
落ち着け落ち着け。忘れよう。脳がバグって適当な人を選び出しただけ。夢なんてそんなものなんだから。
千鶴は深呼吸を3回すると、きりっと顔をあげた。服を着替えて布団を畳み障子をあける。ずいぶん朝早く起きてしまったし冷たい水で顔を洗ってしゃっきりしようと、井戸へ向かう。
早朝の井戸にはまだ誰もいなかった。ほっとしてつるべを下ろして水を汲みながら、千鶴はふと夢を思い出してしまった。

……激しかったな……
自分の声とか……沖田さんの声とか……

思い出してはいけないと思えば思うほど生生しく思い出してしまう。
沖田さん……でも、優しかった。触り方とか言葉とか、すごく気を使ってくれてた。だけど体は激しくて容赦なくて……私がもうダメって言ってるのに、何度も何度も……
バシャン!と水のはねる音がして、千鶴は自分が桶を井戸の中に落としてしまったことに気が付いた。顔から火が出るかと思うくらい熱いし汗が吹き出してる。夢を見ていた時も汗をかいていたから全身びっしょりだ。
お、沖田さんの表情とか、体がすごく熱かったこととか……
ものすごくリアルに覚えている。その時の自分の全身をとろかすような感覚も。ゾクリとして千鶴は自分の両手で自分を抱きしめる。
あ、あれ、まさかほんとにあったことじゃないよね?夢だよね?なのになんでこんなに隅々までリアルなんだろ?
それが夢というものなのだが、混乱している千鶴には現実と夢の境がつかなくなっていた。千鶴は頭をぶんぶんとふって、もう一度つるべを落として水をくみ上げる。
か、顔をあらって現実にもどらなきゃ!こんな状態で誰かに会ったら……
カランと後方から下駄の音がして、誰かが庭に降りてきた。千鶴は桶を持ったままぎくりとする。こういう状況で来るのはお約束の……
「あれ、千鶴ちゃん。今朝は早いね」

そう声をかけたら井戸の先客はなぜか固まっていた。顔を真っ赤にしてすごい顔でこっちを見てる。
沖田は持ってきた手ぬぐいを肩にかけて首をかしげながら井戸の方へと向かった。
彼女は千鶴ちゃんといっていじめがいのある屯所での預かり者だ。最初はびくびくしてたしこっちも厄介者扱いしてたんだけど最近はずいぶん慣れてきて、幹部隊士たちの妹分といってもいいくらいになじんでる。
僕もかわいがってるよ、結構。妹はいたことが無いからわからないけど、ちょっかいだすと反応が楽しくて。そういえば昨日土方さんと近藤さんがおもしろい話をしてたな。
『こんな男所帯に若い娘さんをおいておいていいのか、トシ。何か間違いでもあったら……寺にでも預かってもらったほうがよくないか?』
『だよなあ。まああいつらには手を出すなとは言ってはいるが男と女のことはなあ……』
その会話に沖田は吹き出す。『む、娘さんって……!それあの子のこと?間違いって…あはははは!あるわけないでしょう。あんなこどもに!』そうか?とまだ疑問に思っていそうな二人に、沖田はきっぱりと言い切った。『間違いってありえないですよ。島原だって行こうと思えば行けるのになんでわざわざあんな子どもを。お、男と女って……あっははは!』腹を抱えて笑っている沖田に、近藤と土方は顔を見合わせ、ならまあこのままで大丈夫か、となったのだった。

その彼女が、なぜかすごい顔でこっちを見ている。手に持っている桶が傾いていて中に入っている水がざばざばと彼女の足にかかってるのにも気づかず固まっている。
僕の顔、どうかなってる?
沖田は手で自分の頬をなぞるが、別に普通だ。
「どうしたの?水がこぼれて……」
体を乗り出して桶を水平にしようと手を伸ばしたら、千鶴はぱっと両手を離して後ろにのけぞり尻もちをついた。桶の中の水がばしゃりと千鶴の下半身にかかる。
「何を……」してるのさ、と言う前に千鶴は身をひるがえして逃げ出した。逃げるものを追うのは男の本能なのかもしれない。沖田は反射的に手を伸ばしてつかまえた。「ちょっと!どうし……」そのまま腕の力で彼女を引き寄せたら、反動でどしんと胸中に千鶴が飛び込んできた。どうしたの?と聞こうとしたが全身ガチガチに固まっている彼女に沖田は言葉を止め、目をぱちぱちと瞬く。
「……どうしたのさ?」そして「なにか変だよ?」と顔をのぞき込もうとしたら。
「おっおっおっ沖田さん!」と裏返った千鶴の声が聞こえると同時に、彼女の両手で顎をぐいーっと上へ押し上げられた。「は、離してください!」
「ええ?何?」わけがわからず沖田はパッと手をはなす。当然ながらいきなり離された反動で、千鶴は再び水浸しの地面にべったりと転んでしまった。
「あーあ、ほら。朝から何やってるの」と沖田が手を伸ばして助け起こそうとした手を「やっやめて!いや!」と千鶴が真っ赤な顔で両手で払いずりずりと尻で後ずさる。「やめろって何を……」と沖田が言いかけた時。
「こるぁぁ!!!なにやってんだお前ら!」
土方の怒声が屯所に響き渡った。

「僕、ここに呼ばれる必要ありました?何一つ悪いことしてませんけど」
ムスッとした顔で副長室で胡坐をかいて座っている沖田に、土方はガリガリと頭をかいた。
「あー……そうだってな。千鶴にもきいたがお前の言う通りだった。すまん」
あっさり謝られて、だから朝もそうだって言ったのに全然僕の言うこと聞いてくれなかったですよねと沖田はぐちぐちと追い愚痴を言う。
「いや、悪かった。昨日近藤さんと、千鶴をここに置いといていいもんかって話をしたばっかりだったから、ついな。あの体勢とか千鶴の動揺具合とかでてっきりお前が千鶴に悪さしてるんじゃねえかと思い込んじまった。許してくれ」
沖田は大きくため息をつくと、「まあいいですよ」と許した。「で?あの子が挙動不審だったのはなんでなんです?」
「いや、それはよくわからん。びっくりして…とかなんとか言ってたが。まあそういうこともあるんじゃねえか。お前も水に流してやってくれ、井戸だけに」
はっはっはっと自分で言ったつまらないダジャレに笑っている土方を冷たい目で見て、総司は席を立った。
まったくとんでもないとばっちりだ。あの騒ぎのせいで今日沖田がやるはずだった仕事が斎藤にまわってしまった。土方の怒声で起きてきた斎藤や原田からは変な目で見られるし散々だ。詫びとして今日1日ゆっくりしてろと土方に言われたが、急に休みをもらっても特にやることがない。
素振りでもするか。
沖田はのんびりと道場へ向かった。

千鶴の動揺は昼過ぎになっても続いていた。続いてはいたがバタバタと日常の掃除や片付けなどをして他の隊士と言葉をかわしているうちに、だんだんと夢は夢と落ち着いてきた。
朝は沖田さんに悪いことしちゃったな……
乾いた洗濯物を取り込んで、各隊士の部屋や物置に運びながら、反省する。でもあんなときにタイミングよくでてくる沖田さんが悪いんだから!と自己都合で沖田を責める。夢の中であんなこと言ったりあんなことしてきたすぐ後にでてくるなんてどぎまぎしちゃうのはしょうがないよね。そのせいで土方さんに叱られちゃったのは申し訳なかったけど。
ああ、もうあの夢見せないでほしい。自分のことだけどコントロールできないしまた見ちゃったらどうしよう。もう私ここで暮らしていけない……
なんて思いながら外廊下をパタパタと角を曲がると。
離れの一番奥のちょうどよく風が通る気持ちいい廊下に、沖田が寝ていた。

お、沖田さん!

千鶴はぴたりと足を止め動きを止め呼吸を止める。だいぶ夢が薄れてきたとはいっても、まだこんな人がいないところで沖田と二人きりは困る。起こさないようにしないと。
しばらくそのまま気配をけして様子をうかがったが、よほど深く眠っているのか沖田は動く様子がない。千鶴はほーっと息をはいてゆっくりと背を向けた。危うきに近寄らず……とそのままそこから立ち去ろうとして。
ふと後ろを振り向いてしまった。
木漏れ日がちらちらと揺れる中で、沖田の柔らかそうな髪が春風にかすかに揺れている。同じ色の長いまつ毛が顔に影を落として陰影をきれいに見せている。
こうやって黙ってると、素敵なんだよね……
千鶴はまじまじと沖田の寝顔を見つめた。緑のきらきらした瞳もつややかな声も魅力的だけど、千鶴を見るとたいてい意地悪なことやからかいばかりなので、こうやって眠っていてくれている方がいい。
千鶴はそっと一歩近づいた。そこにどこからきたのか小さな白い蝶がふわふわと飛んできて、沖田の前髪に止まる。千鶴はもう一歩近づいて静かに膝をつくと、蝶を手で払った。
その時、がしっと手首をつかまれる。
「ひっ」
「つーかまえた」
閉じられた瞼が開き、至近距離で緑色の目が楽しそうにきらめく。
「おっおおおお沖田さ……お、起き……起き起き」
「何おきおきいってるのさ」
沖田は手首をがっちりつかみながらくるりと起き上がって片膝をたてて千鶴と向かい合った。「さて、朝のワケを話してもらおうかな」
「……」
まずい。
これは大変まずい事態だ。ここは離れのさらに奥の行き止まり。誰かが通りかかったりすることはあり得ない。夕飯まではまだ時間があるから誰かが探しに来てくれることもない。絶体絶命とはこのことか。
「土方さんはころっと騙されたみたいだけど僕はそうはいかないよ。びっくりしただけであんな桶ひっくり返したり逃げたりしないでしょ。どうして僕の顔見て逃げ出そうとしたの」
ああ、どうしよう。沖田さんの顔がこんな近くに……夢を思い出しちゃう。夢の沖田さんは私の耳元にささやいてた。もっともっと低くてつややかな声で『千鶴ちゃんの中、気持ちい……』
「わああ!!!」
その先は思い出してはいけない!「わー!わー!」急に叫びだした千鶴に沖田は目をぱちくりさせた。
「な、なに叫んでるの、どうしたの。これはいよいよおかしいな。ほら取って食いはしないからおちついて」
沖田はそういって、とりあえずなだめようと千鶴の肩を抱き寄せた。しかしそれは当然ながら逆効果だ。
お、沖田さんの体が…!体がこんなに近くに!服越しだけど体の感触が……!!
まずいまずいまずい。ああまた思い出しちゃう!夢の中の沖田さんの体、びっくりするくらい熱くてそれを言ったら、沖田さんは息を弾ませながら、『千鶴ちゃんのせいでしょ』ってああああああ!!!
「……ごめんなさい。もう許してください」
千鶴はへにょへにょと腰が抜けるようにしゃがみ込みうつむいた。沖田は「へ?」とまた目をまたたく。
「もう許して……」
「泣いてるの?僕、何かした?」
「は、離れて……」
「え?」
「離れてください!」
ドン!と千鶴は両手で沖田を押した。しかし千鶴ごときの力では新選組組長の沖田はびくとも動かない。「離れてほしいの?」コクコクと必死にうなづく千鶴を見て沖田はニヤリとした。
「なるほどね、よくわからないけど千鶴ちゃんは離れてほしいんだ。朝もそうだったもんね、桶の水まき散らしたりしたのは、僕から離れたかったんだ」
「はい、はい。お願いです。早く……」
ああ、耳元でそんなつややかな声でささやかないで!
「いいよ、じゃあどうして離れてほしいのか理由を言ってくれたら離れてあげる」
「……」
耳元で甘く意地悪にささやかれて、千鶴は思わずギュっと目を閉じてしまった。背中をゾクゾクとした何かが駆け上がる。
ああまずい。こんなになっているのを沖田さんに知られるのはほんとにまずい。早く離してもらわないと、私から沖田さんを襲っちゃう!
だってもう頭の中は夢の画像でいっぱいなのだ。沖田のあんな顔やあんなキスを味わいたくてうずうずしている。それはたいへんまずい。
だって襲ったとしても現実の沖田は夢とは違って千鶴のことは1ミリもそういう対象にみていない。それは昨日までの千鶴も沖田のことをそういう風に見ていなかったのだからよくわかる。よくて妹、近所の子ども。悪くていじめがいのあるおもちゃだろう。
だからそんな沖田に千鶴から迫って襲ったとしても、力づくでは当然無理だし変な顔をして拒否られるのはあきらかなのだ。
『え……悪いけど千鶴ちゃんにはそういう気にはなれないんだけど……てかそんな目で僕をみてたの?きもっ』って蔑んだ緑の目で見られたら、もう屯所では生きていけない!いや、屯所どころか一生いやせないトラウマになる。襲うのだけは……!襲っちゃうのだけは避けないと!
背に腹は代えられないと、千鶴は手首をつかんで抱きかかえられた状態で言葉を絞り出した。
「ゆ、夢を……」
「ん?」
「夢を見たんです……」
千鶴は観念して昨日農家夫婦の睦みあいを図らずものぞき見してしまったこと、その影響で自分がそういうことをしている夢を見てしまったこと、その夢に沖田が登場したことを話してしまった。もちろん甘かったとか激しかったとか何度もとかそういうことは内緒で。
ああ、反応が怖い…!
沖田に抱え込まれながら顎が胸につくくらい下を向いて小さくなる。

一方沖田は、これはまずいことを追求してしまったなと思っていた。
いやまあこの年齢は沖田も通ってきた道だ。そういう夢を見ることは理解できるが、それを当の相手に言うのは気まずいだろう。言われた方もいたたまれない。
こんな話だって分かってたらここまで追求しなかったんだけどな。でもまさかこんな子どもの千鶴ちゃんがそういう風なこと思うなんて思ってもみなかったし、相手が僕とか……
そこで沖田はふと思いあたる。
「ねえ、まさかとは思うけど千鶴ちゃんって僕のこと好きだったの?」
「いいえ!」
無茶苦茶食い気味に否定されて、沖田はホッとしてムッとした。
「全然です。どちらかというと嫌いです」
今度はムッとする。
「じゃあなんで相手が僕だったのさ」
「それは私も不思議で……ほんとにあり得ないですよね」
「……」
それを真顔で本人に言うのはどうなの。
「そういうわけで、私のせいで土方さんに叱られてしまってすいませんでした。時間がたてば大丈夫になると思うので、あの、しばらく距離をとらせてもらってもいいですか」
それで、離してもらえますかと手首をひかれて、沖田は彼女の手首を握っていた手ををほどいた。
「あ、これ洗濯物です」と事務的に渡された洗濯物を受け取り、ペコリとお辞儀をして逃げるように去っていく千鶴の背中を、沖田はぼんやりと見送った。

そして当然ながら沖田もその夜、夢を見た。
色っぽい……沖田の夢至上最高に熱くて激しくて全身とろけそうな秘めゴトの夢。
「っ!」と声にならない声をあげて飛び起きて、周囲を見渡すと青白い早朝の光の中の見慣れた屯所の自室だ。同室の斎藤がすやすやと眠っているのが見える。
沖田は頭を抱えた。
早く起き上がって気を紛らわせないとまずいと思いながらも、目を閉じてまた夢の中へ引き戻されたい気持ちが強い。それほど生々しく気持ちよくて……幸せだった。ゆっくりと彼女の体中を触って彼女が気持ちよくなる場所を何度もなぞり、彼女のかわいらしい喘ぎ声を耳元で聞いた。自分の下にいる彼女の体が快感にびくびくとはねたのも覚えている。ゾクリと熱い塊が下腹に集まってくるのを今も感じる。
「相手が千鶴ちゃんとか……」
まずいでしょ。あの子が昨日あんなことを言うから……
近所の鼻垂れ子どもと同じと思っていたのに、夢の中の千鶴はとんでもなく色っぽくかわいかった。千鶴の弱いところも、攻めると泣きだすくらいイイところも全部覚えている。華奢な体を抱きしめて深く深く潜ったときのあの全身を包むような恍惚感と脳がとろけるような多幸感。
「まずい」
沖田はがばっと立ち上がると、斎藤を起こさないようにそっとふすまを開けて廊下に出た。水でも浴びでほてりを冷やさないと大変まずいことになっている。
くそっ今日は僕がこんな面倒なことになるなんて…!
そう思いながら手ぬぐいを肩にかけて屯所の外廊下を曲がった沖田は、反対側からきていた千鶴とぶつかった。
ばちっと目が合い、お互いに考えていたことがわかる。
なぜなら二人とも同じ顔をしていたから。
浅い息。
頬のほてり。
熱く潤んだ眼。
それをなんとかしないとという焦り。
夢の中の相手の肉体の温かさと熱を、全身で欲しているのがお互いにまるわかりだ。

「……」
沖田の視線は思わず千鶴の耳に行く。夢の中で千鶴はそこがとても弱かった。触れるとびくっとして息を吹きかけて舐めると『あっ』とかわいい声を上げていた。今、触ったらどうなるのかな……

「……」
千鶴の視線は沖田のくしゃくしゃの茶色の髪へ行った。夢の中で胸を吸われた千鶴が、指を差し入れて何度も乱したやわらかな髪。乱れた前髪の隙間から千鶴を見上げる沖田の緑の目が色っぽかった。今も触ったらやわらかいのかな……

五月のさわやかな朝の光の中、二人は声もなく見つめあった。

 


<おわり!>

※なんか不意に書きたくなって書いてしましました!
 ツイッターで開催されている毎月12日の沖千の日に合わせて書いたものになります。