【Blue Rose 6−2】
『青は藍より出でて藍より青し』の続編です。前作を読まないと話がわからないと思います(スイマセン……)。
作者は剣道、その他について未経験者です。内容については信用せずフィクションとしてお楽しみください。
「すまなかったな、雪村」
「いえ、私が落としそうになっちゃったんで……。すいませんでした」
「出席番号順になってるから、落としてバラバラになっちまってたら元に戻すのがえらいたいへんだった。助かった」
土方先生と私は、そう言いながらコピー室の机の上に寄り添うようにして、大量のプリント用紙をそっとおいた。
積み重ねると手から胸のあたりまでの高さになる大量のプリント用紙。両手で抱えてたら途中から崩れそうになって。隣にいた土方先生がせき止めてくれた。手だけだと余ってしまうので腕全体で。そのままの状態で二人三脚みたいにぎこちなく二人でカニ歩きしてコピー室に向かうのがおかしくて、目を合わせて笑った。
もし散らばってしまってたら今頃必死に集めてまた出席番号順に8枚のプリントを一から並べて……って1時間くらい元に戻すのにかかっちゃってたかもしれない。先生に頼まれて放課後お手伝いをしたけど、今日は急いで部活の前に沖田先輩のところに行かなきゃいけないから、プリントが散らばっちゃわなくてほんとによかった。
もう行っていいぞ、という土方先生に挨拶をして、私は沖田先輩の教室に向かう。
先輩の教室にも、私の教室にも、剣道部にも先輩はいなかった。どこに行っちゃったんだろう……。今日は調理実習で作ったカップケーキを沖田先輩だけにあげるって約束をしてたのに。私は沖田先輩が時々行く屋上に向かってみることにした。
少し息を切らして屋上へ向かう階段を上っていると、屋上ではなくて、階段の一番上の踊り場に沖田先輩が座っているのが見えた。
「沖田先輩!」
私の声に、沖田先輩が顔をあげた。いつもの笑顔がなくて……、なんか落ち込んでる…?悩んでるのかな…?
「……どうか、しましたか?」
「……いや。もういいの?」
「?何がですか?」
私が聞くと、沖田先輩は黙り込んで視線をはずした。不思議に思ったけど、私が遅くなったからちょっと機嫌が悪いのかと思って、遅くなってスイマセン、と謝った。先輩の横に座って紙袋につつまれたカップケーキを差し出す。
「これ、あの、調理実習で作ったケーキです。食べてもらえますか……?」
ちょうだい、と言われているのに、なんだか妙に緊張して、恥ずかしい……!ドキドキして私が紙袋を差し出していると、沖田先輩が受け取ってくれた。一つ取り出して、口に入れる。
「……どうですか…?」
私が緊張して聞くと、沖田先輩は心ここに非ずって感じで、呑みこんだ。
……あんまりおいしくないのかな……?
「うん、おいしいよ」
そう答えてくれるけど、ぜんぜんおいしそうな顔じゃなくて無表情。口に運ぶ手も止まってる。どうしたんだろう、と思ってると沖田先輩がふいに聞いてきた。
「……あのさぁ……。僕の気持ち、わかってるよね?」
私の方を見ないで、手に持っているカップケーキを見ながら沖田先輩が言った。突然の質問に、しかもその内容に、私は返事が一瞬できなかった。心臓がドクン!となって、顔が赤くなる。
全然関係のない話の後だったけど、沖田先輩の表情と雰囲気で、そういうことを聞いてるんだとわかる。
「……は、はい……」
顔が見れなくて、私も自分の手を見ながら小さい声で言う。沖田先輩はしばらく黙ってたけど、また聞いてきた。
「僕と千鶴ちゃんってさ、つきあってるんだよね?」
話の展開がわからなくて私が驚いて何も言えないでいると、沖田先輩が私の顔に視線を向けた。笑ったり意地悪な顔していない沖田先輩は、ほんとに整ってて恰好良くて何だか照れてしまう。
「……は、はい」
赤くなりながら私は答える。
「千鶴ちゃんは、僕のこと好き?」」
〜〜〜!どうして先輩はこういう恥ずかしいことを平気で聞くの?ううっ目の前で答えるのは恥ずかしいぃぃ……!
「す、好き、です……」
私がうつむいて絞り出すように言うと、沖田先輩は持っていたカップケーキを脇に置いてあった紙袋の上に置いた。
「じゃあ、いいよね?」
何が…?
そう思って顔をあげたら、沖田先輩の顔が近づいてきた。私の脇の床に手をついて体も寄せてくる。私はぎゅっと目をつぶってキスに備えた。あの保健室での後の事以来、軽いキスはあったけどこんな風に二人きりの時にキスをしてくることはなくて、なんだか安心しきってた私は固くなる。
沖田先輩の暖かさと匂いがふわっとして、唇が重なった。唇が柔らかいものに、包まれる。そのまま私の唇の上をなぞるように優しく先輩の唇が動く。
どうしよう、私はどうすればいいんだろう。私も唇を動かした方がいいの?
私がドキドキしながらおずおずとキスを返してみると、先輩の反応が強くなった。床に置いていた手が私の背中と顎に移動して、顔に角度をつけて強く唇を押し付けてくる。
「んっ……!」
食べられてしまいそうな勢いに、私は思わず声をあげてしまった。その声が先輩を煽ってしまったのか、さらに強く抱きしめられて先輩の舌が私の唇を開けるように促してきた。
舌ってこういう使い方もあるんだ……。前に深いキスをした時思った。ごはんを食べたり飴をなめたりするぐらいだと思ってた。我が物顔で私の口の中に侵入してくる沖田先輩の舌は、なんというか……別の生き物みたいでひどく生々しい。エッチよりもいやらしいような気がする(エッチはしたことないけど)。それに舌をからめられると、だんだん意識が朦朧として来てどうでもよくなってしまう。こんな感情、これまではなかったから、それがなんとなく不安で心細い。
私がそんなことを頭の片隅で考えながら夢中でキスをしていると、ふいに視界が反転した。目の前には天井、背中には冷たい床。
こ、これは……。
「お、沖田せんぱ……」
笑ってやりすぎを咎めようとした私の笑顔は、沖田先輩の表情を見て固まった。先輩は冷たいとまで言えるような顔で、目だけが熱く、深い緑に金色の光がゆらめいていた。
「僕のものになってよ」
投げ捨てるように先輩はそう言うと、私の首筋に唇をよせてきた。片手は私の制服のリボンをするりとほどいて、ボタンをあっという間に外して行く。もう片方の手は、私のスカートからでている太ももを撫でながら徐々に上にあがってくる。体をよじっても先輩の膝が私の脚の間に入ってて全く身動きがとれない。
その圧倒的な力と、押さえつけてくる体と、ほとんどしゃべらない先輩に、私は恐怖を感じた。
怖い……!
「ちょ、あっ、沖田先輩……!やめて……!ここ、学校……!」
私が両手で沖田先輩の肩を押して、抜け出そうとしたら、沖田先輩が両手で私の手首をつかんで床に押し付けた。
顔をあげて私の目を覗き込む。
「……他の奴には触らせるのに、なんで僕は駄目なの?」
そういう沖田先輩の目はとても冷たかった。
な、なにが……?何の話……?
私がとまどっている間にも、先輩は私の両手を頭の上で一つにして片手で押さえ、もう片方の手で私のブラウスを引っ張り出して中に手を入れてきた。その手が素肌を撫でると、全身が泡立つような感覚がした。
「やっ、やめ……!」
叫ぼうとした口を、また唇でふさがれる。背中をそらして抵抗を示しても、のしかかられてるからかえって密着するだけだった。
いや……!こんな沖田先輩はいや……!
私が頭を振って唇を外すと、沖田先輩は言った。
「僕だけしか見れないようにしてあげるよ。ほかの男なんて見れないように……」
そう言ってまた頭を下げて唇を寄せてくる先輩に、私は叫ぶように言った。
「せ、先輩こそ!今誰を見てるんですか!?わ、私のことなんて、見てないですよね!?私が今何を思って、何を感じてるか、見てますか!?」
半分泣きながら私がそう言うと、先輩は、はっとしたように体をおこして私の顔を見た。その一瞬、いつもの先輩に戻ったみたいだ。
でももう私は逃げ出すことで頭がいっぱいで、ゆるんだ手を振り払い、後ろにさがって腕の中から逃れると、そのまま立ち上がって階段を駆け下りた。
後ろは一度も振り向かなかった。
「どうしたんだよ、千鶴。ひでー顔」
部活に行くと真っ先に平助君にそう言われた。
「お、沖田先輩は……?」
おずおずと聞くと、隣にいた斎藤先輩が言う。
「遅いから電話をしてみたら、今日は休むとのことだった。何かあったのか?」
「……」
「千鶴?」
黙り込んだ私に、平助君が聞いてくる。
「わ、わからなくて……。沖田先輩が一体何を考えているのか、わからないんです……」
泣き笑いのような顔で私が言うと、二人とも黙り込んでしまった。また何かあったんだと気づいたんだと思う。
なんでうまくいかないんだろう?なんで好きなのに、いつもこんなふうになっちゃうの?やっぱり合わないのかな……私たち……。
「わからないのは普通だろ?他人なんだし、性別も学年も何もかも違うんだしさ。要はわかりたいって思ってわかろうとするのが大事なんじゃねーの?」
平助君の言葉に、後ろ向きだった私は目を見開いた。
……そうか。あきらめるより前にわかろうとしなくちゃ……!
「珍しくなかなかいいことを言う」
斎藤先輩の言葉に平助君が文句を言う。
「なんだよ〜!いっつもこれくらい言ってんだろ?」
「千鶴、今日は部活は休んで総司と話してこい」
私はとまどった。こんなことで部活を休んじゃっていいのかな……?
「そうだよ。休んで早く総司の機嫌治しといて。こじらすとやっかいだからさ、あいつ。結局俺らまで迷惑かかるんだよなー」
気軽に言う平助君に、私は思わず笑った。
「じゃあ、お言葉に甘えてがんばってきます」
マンションのエントランスの呼び出しボタンを、ゆっくりと押す。これでまずマンションの入り口を開けてもらわないと中に入れなくて先輩の家までも行けないから。でも返事はなかった。不在なのか、出る気がないのか……。でも私を見るにはいったん応答しなくちゃいけないはずだから、私だとわかった上で出ないわけじゃないと思う。ほんとにまだ帰ってないのかもしれない……。
しょうがなく、また時間を置いて押してみようと私はマンションの脇にあるちょっとした公園のような広場のベンチに座って沖田先輩を待つことにした。
30分おきに、インターホンを鳴らしてみても、返事はない。だんだん時間が過ぎて、もうすぐ夜の6時になりそうなころ。もうこれで今日は最後にしようと、もう一度押してみる。
するとしばらくの間を置いた後、『はい』と沖田先輩の声がして、インターホンが応えた。
「あ……」
思いがけなかった声に、私は言葉に詰まってしまった。カメラで私が映ってるだろうから、先輩は私が来たって気づいたと思う。
「あの……。千鶴、です。先輩にお話し、したいことがあって……。開けてもらえませんか?」
おずおずと言う。先輩からの返答はなくてしばらく沈黙が続いた。気まずくて、どうしようかと思ってると、先輩の大きなため息が聞こえてきた。
『……ちょっと待ってて。』
そう言うと、ぷつっとインターホンは切れた。
しばらく待ってみても、マンションエントランスのガラスの自動ドアは開く気配がない。でも先輩は待ってて、って言ったし、開けてくれるはず……と思いながら立っていると、自動ドアの向こう、マンション内にあるエレベーターの扉が開いて先輩が降りてきた。制服のままなので、やっぱり出かけててついさっき帰ってきたんだと思う。私はなんとなくほっとした。
てっきり先輩の家にあげてもらえるのかと思っていたのに、先輩はそのまま私の横を通り過ぎて外へと向かう。どうしたのかと、閉まってしまいそうなエントランスの自動ドアと沖田先輩をあたふたと見比べてて、「あの……?」と言うと、沖田先輩はちらっと私を見て言った。
「……さっき、あんなことをしてきた奴の家にあがろうなんて、無防備にもほどがあるよ」
そう言ってそのまま歩いて行ってしまう。私はあわてて後を追った。私が先輩の名前を呼ぶと、沖田先輩は振り返って私を見て言った。
「家で二人きりの時に別れ話でもされたら、確実に襲って、閉じ込める。泣かれても嫌われても、もう二度と部屋から出さない」
無表情に淡々と言う沖田先輩に、私は、まさか、という思いで立ちすくんだ。
「……本気だよ。ぼくの理性がまだ残っててよかったね。あそこで話そう」
そう言って、沖田先輩はさっきまで私が先輩を待っていたマンションの横の広場に向かった。
広場の端っこの花壇のところまで来ると、沖田先輩は言った。
「話って何」
ぴりぴりした雰囲気に、なんだか何から話せばいいのか私が言葉を選んでると沖田先輩が続けた。
「……言っておくけど、別れないよ」
私と視線をあわせないまま、沖田先輩は言う。
「話がそれなら、僕は別れるつもりはないから」
その横顔は冷たくて人を寄せ付けないムードだった。
私は胸が痛くなる。
大好きなのに。幸せにしたくてつきあってるのに。
なんで私は先輩にこんな表情をさせてるの?
自分が情けなくて、悔しくて、どうしようもなくて、私は涙があふれるのを止められなかった。思わずしゃくりをあげてしまう。
先輩は私のその声に、こちらを向いた。私が泣いているのに気が付いて、つらそうな顔をする。まるで振り払われるのを待っているみたいに、ゆっくりと私の体に腕を回してそっと抱きしめた。
「千鶴ちゃん……。泣かないで。ごめんね、もう君が嫌なことは二度としないから。君が泣いても……でも僕は別れたくないんだ」
先輩の言葉に私は我慢ができなくなって、先輩の腕を手で押して抱擁をほどく。先輩は傷ついた顔をした。
「せ、先輩。座ってください」
泣きすぎて声が震えていたけど、私はすぐそばのベンチを指差した。先輩は少し驚いたように私を見て、怪訝そうな顔をしながらも座ってくれた。私は手の甲で涙をぐいっとぬぐい、こちらを見上げている先輩に近づいた。
そしてゆっくりと先輩を抱きしめる。
言葉で伝えられない思いを、なんとか体で伝えられるように。
初めて会った時に、先輩の瞳に見えた影。その時私は悲しかった。傍に行って頭を抱えて髪を撫でて、安心させてあげられる立場にいない自分がつらくて、哀しくて……。
今はできる。ちょっとの勇気があれば、できる。
「……私も、別れたくありません」
幸せにしたいと、寂しい思いをさせたくないと思った緑の瞳の底の、小さなこどものような沖田先輩。
今、その子は必至に虚勢を張って、つらくないふりをしてる。
そんなに不安にさせてしまったのは、私。
彼に、いつも笑ってほしかったのに。いつも幸せそうに微笑んでいてほしかったのに。
「……先輩が大好きです。意地悪なところも、からかうような笑顔も、子供みたいに拗ねるところも、何をするかわからないところも、心に決めたことには真剣なところも……たくさんたくさん、全部大好きなんです」
私の言葉に、沖田先輩は抱かれたまま何も言わなかったけど、しばらくして腕を私の背中に回して抱きしめてきた。ぎゅっと、力をいれて、すがるみたいに。
私は先輩の髪をなでて、もう一方の手を先輩の背中に回す。言葉で伝えきれない分をぬくもりで伝えられるように。
「……さすがに、今回はもうだめだと思ったんだけどね……」
胸の中で小さくつぶやく先輩に、私は腕を緩めて顔を覗き込んだ。
恥ずかしい、なんて言ってる場合じゃない。沖田先輩にちゃんと伝えなきゃ。
「……私、結局先輩に甘えて、ちゃんと言ってなかったですよね」
そう言って、腕を緩めたまま、私は沖田先輩をまっすぐ前から見つめた。
「沖田先輩……、大好きです。先輩の全部が……。全部きらきらしてて大好きなんです。そのままの沖田先輩が好きです。私と、つきあってくれませんか……?」
ぽろっと毀れて頬を伝った涙をそのままにして、私は沖田先輩にそっと口づけた。不器用で、唇も震えてて、涙の味がしてしょっぱかったけど、両手を先輩の頬に添えて、気持ちのありったけを込めて、何度も何度もキスをした。先輩はまるで祈るように目を閉じてされるがままになっている。でもちゃんとキスには応えてくれた。気持ちを伝えるように、何度も何度も会話をするように、触れるだけのキスを彼の唇に落とす。
先輩の手が伸びてきて、頬にあった私の両手をとって指をからめた。
唇を離して見つめあう。沖田先輩は私をそっと引き寄せて、自分の膝の上に座らせて優しく抱きしめた。沖田先輩のぬくもりと匂いに包まれる。さっきはあんなに怖かったのに、今は何故か安心する。
『よろこんで』、沖田先輩がさっきの私の問いかけに答えて囁く声が、先輩の胸の中から響いて聞こえた。
このぬくもりを失わなくてよかった。
さっきの階段のところで抱きしめられたのとは全然違う。何が違うのかわからないけど……。もう沖田先輩にあんな思いをさせたくない。平助君が言ってたこと、ほんとうにわかる。わからない沖田先輩を、わかりたいって思う。これからもこんなことがあるのかもしれないけど、でも投げ出さないで向き合っていきたい。そう思えるのは沖田先輩にだけ……。
どのくらいそうしてたんだろう……。あたりが真っ暗になって、マンションの灯りがともり始めたころ、沖田先輩がぽつん、と言った。
「……僕って進歩ないよね……」
「……え?」
「何回同じこと繰り返せば、うまくできるのかな……」
沖田先輩の言ってる意味がわからなくて、私は少し体を離して顔を見上げた。先輩の瞳は、何を考えているのかわからない、だけど強い光が綺麗な翡翠の色の奥に見える。
「……ねぇ、千鶴ちゃん。僕にも君に約束させて」
妙に真剣な顔に、私も思わず背筋を伸ばした。
「僕は、ずっと君の傍にいる。ずっと一緒に居る。だから……大丈夫だよ。もう二度と君を一人にしない」
私はその言葉に、目を見開いた。
ありがとうございます。
嬉しいです。
そう言おうとするのに、言葉が出ない。胸が熱くなって、痛い。
先輩の言葉は、蛍みたいに二人の間を漂って、胸の中にそっと入りこんで、私を中から柔らかく照らした。
別れ際、先輩は冗談みたいに笑って聞いてきた。
「あの階段で、最後まで無理やり襲っちゃってたらさすがに振られてたよね?」
私はちょっと赤くなって答えた。
「先輩はそんなことしません」
私が嫌って泣いたら、先輩はきっと最後はやめてくれたと思う。
そう思って私が言ったら、先輩は何故か後ろめたそうな顔をした。
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