スノーホワイトを探して




最後の一葉 




ツイッターにあげた紅葉した木の写真を見て、千鶴はふと気が付いた。立ち上がって病室にある窓へ行き、外を見る。
 そこから見えるのは写真と同じきれいに色づいた葉をつけた秋の木と街の風景だ。
 千鶴が手術のために東京の薫の家に来たのは夏だった。そして秋の初めに入院。そのころはあの木の葉っぱはまだ緑だったのに。あっというまに黄色や赤に変わり、今は日々落ちていっている。千鶴の住んでいた長野ではもう雪が降ったというし、東京でも冬が近いのだろう。
 ―手術はできるだけ早くしたいって言ってたから、多分もうすぐだよね。
 千鶴が見ている前でその木から一枚鮮やかな黄色の葉が落ちて、昔読んだことのある話しがふいに頭をよぎった。       
千鶴と同じような若い女性が病気になる話だ。病室の窓から少しずつ落ちていく葉を見て、最後の一枚が落ちた時に自分も死ぬんだと思い込む女性の話。確か『最後の一葉』、だったかな? 教科書に載ってたような気がする。
「……」
 そんなことを考えた自分に、千鶴は小さく笑った。この病室から見えるあの木にはまだたくさん葉が残っている。それに最後の葉が落ちたら自分も死ぬなんて、そんな非科学的なことは信じられないし。
 ―でも、もしかしたら、あの葉っぱが全部落ちた木を、私は見られないかもしれないな。手術する日が決まって、その手術が失敗したら……                  
そこまで考えて、千鶴はため息をついた。時間がありすぎるのがいけないんだ。余計な事ばかり考えちゃう。この手術はいつかしなきゃって子どものころから聞いていて、もう諦めて受け入れたるもりだったのに。
 最後にちらりと窓の外の木を見てから、千鶴は窓のカーテンを勢いよく閉めた。
その夜、医者から渡された検査結果を、千鶴はスマホでツイッターにぼんやり打っていた。夕飯も終わり検査結果とこれからについて医者から説明を受けた後、もう就寝時間を待つだけの何もすることもない時間だ。
 ツイッターに検査結果の数値を打ち込むのも、もう日々の日課のようになってしまっている。だって病室では編み物をしたり写真を撮ったりぐらいしかすることがない。ネットはできるけど、そこで新しい映画情報を聞いたり新商品を知ると、それを自分は経験することができるのかな、なんて考えてしまうので、ネットやテレビは見ないようにしている。『したいこと』を作りたくない。手術が怖くなってしまう。
 その点、ツイッターは薫としかつながっていないし、その薫もツイッターをやっていたパソコンを売り払ってパスワードも忘れたと言っていたから、今はもう誰ともつながっていない日記代わりだ。
 つらつらとアルファベットと数字の羅列を打ち込んだ後、しばらく考えて千鶴は先ほど先生から受けた説明をツイートした。

『安定。手術が決まったみたい』

「……二週間後、かあ……」
 病院のベッドに寝ころびながら、千鶴はぼんやりとつぶやいた。早く決まれと思っていたけど、いざ決まると……決まると、どうなんだろう?
 千鶴は自分がいまどう思っているかを考えてみた。怖い……とか嫌とかは特にない、かな? 嬉しいとか早くしたいとかもないけど。あんまり現実感がないっていうか。この病気は生まれつきで小さいころから母から聞いていた。だからしょうがないって諦めている気持ちが強いのかもしれない。
 飲み込んでしまった毒りんご。このせいでもし死んでしまうのだとしてもそれが私の運命なのかも、なんて。
 もう寝ようとスマホの画面から目をそらそうとした瞬間、これまで見たことの無い画面が現れた。新たなツイートが現れたのだ。
 ―え? 何?
 突然出てきたのは薫のアイコンでデフォルトの青い卵のアイコンだ。何か言葉が書いてある。
『病気なの?』
千鶴はベッドから起き上がる。
―え? え? 何これ? 誰? どうして……
 頭が混乱している。これは薫だ。長野にいたころに連絡用として薫が強引に千鶴のスマホに入れて、いろいろとやりとりをこの青の卵アイコンとした。その時は確かに薫で、でももう東京に来てからは電話か直接会いに来るかでツイッターで薫が話すことは無かったのに?               
―ううん、もう薫はツイッターをやっていたノートパソコンは捨てて新しいのを買って、そっちではツイッターはやってないって……
「えー……?」
戸惑いながら千鶴は文字を入力する。
『薫なの?』
返事はすぐにあった。
『違う。通りすがりの男です』
 千鶴はまたも混乱した。だってこのアイコンは薫なのに???? 彼の説明によるとツイッターにはよく不具合があって、たまにこういうことがあるらしい。よくわからないけれど、実際話し方(っていうのかな?)は薫じゃないし、そもそも薫ならこんな質問もしないだろうし、誰かがこの言葉をツイートしているのは確かなのだから、納得するしかない。
『病気か何かなの? 手術って?』
 再びそう聞かれて、千鶴はどっと汗をかいて青くなった。         
―そうだ、これが薫じゃないってことはこの人は私の意味不明なツイートをずっと見てたってこと? い、いつから? そんなたいしたことは書いてないと思うけど、誰かに――名前も顔も知らない人に読ませるために書いたものでもない。いったいいつからあなたはそこにいたんですか? ということを聞きたいけれど、どう聞けばいいんだろう? 混線って言ってたから、今この瞬間だけで次はもうつながらなくなったりするのかな?
 動揺しつつも千鶴は彼の質問に機械的に答えた。『はい。病気で入院しています。手術も今日決まったんです』
 幸い彼の質問は当たり障りのない気楽な質問ばかりで、答えに困る質問もない。他人との会話をほとんどしていなかった千鶴は、彼としばらくツイートをして消灯時間だからとアプリを閉じたあとに、自分は他人との他愛もない会話に飢えていたんだなと思った。
 事実今は胸がドキドキして頭が興奮して眠れない。
 ―おばあちゃんちにありそうなひざ掛けだって。今編んでるあのひざ掛け。そうかな? かわいいって思ったけど。ツイッターに挙げてる写真をきれいだって言ってくれた。嬉しいな。あ、でも私どんな写真あげたっけ? 自分の顔とかは撮ってないけど、まさかガラスに映っちゃってたりとかないよね? と、暗闇の中で慌ててスマホを探して自分のツイートをたどってみたり。
 彼のツイートは今夜が最初だった。薫と会話してたころはもう昔すぎるのかタイムラインには出てこない。今見られるツイートはすべて千鶴の日記代わりのツイートだけで、彼のツイートはすべて今夜のもので千鶴へのレスのみ。彼は、ブログ代わりに自分のつぶやきをツイートしたりはしてないらしい。
 ―……明日も、つながってるのかな?
 わからない。混線なら明日にはもう彼とは話せないかもしれない。でもつながっているといいなと、心のどこかで千鶴は思っていた。

 翌朝起きるとすぐに千鶴は、賭けのつもりで『おはようございます』とツイートしてみた。
 朝の七時半。顔を洗って歯を磨いて、病院の朝食を食べて、その間中ずっとスマホを何度も確認して。返事がないので、やっぱりあれは昨夜のあの一瞬だけだったのかとがっかりする。インターネットの膨大な海に投げた千鶴の小さな一言は、誰にも受け止められず波にのまれて消えてしまったのか。そう思ってスマホの画面をふと見ると、ピョコンと千鶴のタイムラインにツイートが現れた。
『おはよう』
 彼だ。誰にも届かないと思っていた伸ばした手。彼がつかんでんでくれた。膨大な海にのまれてしまいそうな千鶴の手を、しっかりと握ってつなぎとめてくれた。なぜかかあっと頬が赤くなってしまう。挨拶に挨拶を返してくれただけなのに。
 あんまりいろいろ話しかけるのも迷惑だろうし、と千鶴はその挨拶には返事をしないことにする。けれどもその日一日、ツイッターに何をつぶやこうか、なんの写真を撮ろうかとあれこれ考えてしまった。

彼がツイッターにあがってくるのは、たいてい朝の早い時間と夜の遅い時間。それと週末。
 多分普通に働いているのだろう。                
―会社員さんかな? どんなお仕事なのかな? それともお店屋さんとか……                     
千鶴の想像は膨らむ。でもとっても素敵な人なんだと思う。だって、ツイッターでの会話がとても楽しいのだ。
 人と個人的に仲良くなるのにかなりの時間がかかる千鶴にとって、こんなにするりと普通に会話ができる人(しかも男の人!)なんて初めてではないだろうか。昼間の暇にあかせて彼との会話をずっとさかのぼって辿っていて、千鶴は気が付いた。
 話しやすいのはたまたまじゃない。彼が気を使ってくれてる……というか、会話の距離の取り方がうまいのだ。気を使われているのを気づかせずにリードして、千鶴がリラックスして楽しめるようにしてくれている。話の流れが答えにくい方向に行きそうになると、上手く話しを変えてくれている。
 きっと結構年上で、社会人の経験も千鶴よりもありそうだ。それに東京の人みたいだから、きっとなんだかよくわからないけど、アーバンでシティなナイトライフとかおしゃれでハイセンスな社交生活とかをおくってる人なんじゃないだろうか。彼女だってきっといるだろう。もしかしたら奥さんとかお子さんとかも……。
 だが、彼と話しているうちにその心配は消えた。
『今日は遅いんですね』
『うん。会議でね。夜の八時から会議するとか信じられないよね、うちの上司』
『会議だったんですか。お疲れ様です』
『そんな時間に会議なんか設定するから、うちの会社の社員は全員彼女もできないし結婚もできないんだよね、上司を筆頭にさ』
 彼女も奥さんもいないと聞いて、千鶴はほっとした。こうやって二人っきりでなにやら秘密めいた会話(大した内容ではないけど)をしているのを、彼の特別な女性が知ったら楽しくないだろう。そして彼の今のこの時間を自分だけが独占できていることが、千鶴はちょっぴり嬉しい。
 そして彼が一度上げてくれた黒猫の写真を見て二人で盛り上がった後、彼は頻繁にその日あったことを写真に撮ってあげてくれるようになった。
 それは病室に閉じ込められ手術の日を待つだけの千鶴にとっては、とてもまぶしくて憧れのような景色だ。
 ネットで外部の情報を知るのは嫌だったのに、彼が見せてくれる写真はとても楽しい。まるで彼が千鶴の手を引いていろんなところを案内してくれているみたいに。東京を知らない千鶴に、彼が指をさしていろいろ教えてくれる。
 高層ビルのオフィス街のコーヒーショップや、ハロウィンのにぎやかな飾り付けのビル。背景の街行く人々の活気ある様子もわくわくする。                    
―ああ、この人のコートかわいいな。今年はこういうマフラーの巻き方なのかな。あのお店に行ってみたいな。
 そう、できたら彼と一緒に。
 彼がどんな人なのかも知らないし、千鶴なんてたんなる暇つぶしのツイッターの相手に過ぎないだろうけど、想像するのは自由だし。
 だいたい自由に東京を歩いて楽しんでる彼が、こんな病院で入院してる女を連れて出かけたいって思うわけない。
……なんていう千鶴の考えは、彼に誘われて崩れた。
『スパゲッティですか?』
『うん。今日昼食べたんだ。美味しかったよ。ビザも窯で焼く本格的なやつでワインが飲みたくなった。仕事中だったから我慢したけど』
『うらやましいです。私も食べたいなあ』
『イカスミとかおいしいよね』
『真っ黒なスパゲッティですよね。私食べたことないです。おいしいんですか?』
『おいしいよ。見た目とは全然違う味』
『私はいつもクリーム系ばっかりでした』
『じゃあ今度一緒に食べに行こう。イカスミね』
 はい!と返事を書こうとして、千鶴はハッと気が付いた。
 ―これは、彼と一緒に行く約束なんじゃ?……いわゆるデート、とか? もしかして???            
一瞬ピンクの雲に乗って浮き上がった気持は、病室を見て一気に沈む。
 でも、そもそも手術の前に出かけるなんてできないし、手術の後だって自分にそんな未来があるのかわからない。
浮かれてツイッターで見ず知らずの人と繋がって、楽しく妄想して夢を見てたつもりだったけど、そんなことを実現もできないかもしれない私に、この人を巻き込んじゃってもいいの?
誘ってもらって、飛び上がるほどうれしい。       
でも行けないかもしれない自分がつらい。       
こんな自分とつながりを持たせてしまった彼に申し訳ない。
 千鶴の心は千々に乱れた。だけど、そのすべての思いや理性を押さえて、『行きたい』と強い思いが溢れたことに、千鶴は自分で驚いた。
 彼と、一緒に出かけたい。イカスミのスパゲッティを食べてみたい。彼と一緒に。
 スパゲッティだけじゃなくて……彼が見せてくれた知らない世界を、一緒に見てみたい。知ってると思い込んでたこの世界には、まだまだ知らないことがたくさんあって、知ってることだって彼と一緒に見たらきっと全然違う風に見えるはず。
『やっぱりイカスミはだめ?』
彼のツイートは、それでもまだためらっていた千鶴の背中を優しく押してくれた。
 諦めたくない。私には毒リンゴを取り除くことも消しちゃうこともできないけど、でも諦めるのはやめよう。手術は怖いけど、ちゃんと治って、そして……
『じゃあ退院したらイカスミに初挑戦してみます』
消灯時間でツイッターから落ちた後、千鶴はスマホをお守りのように胸に置いて暗闇を見つめていた。胸がドキドキと打っている。正面から受け止めないようにしていた自分の病気と向き合うのだ。
 怖い気持ちを引き受けて、この先の人生への希望をちゃんと持って。
 ガタガタと風が病室の窓を揺らす音が聞こえる。夜の街明かりに見える木は、風に巻かれてかなり葉が落ちていた。
 

ぼんやりと開けた視界にまず入ってきたのは、真っ白な天井だった。しばらくそのまま天井を見つめ視線を右にずらすと、誰かの背中が見える。首が動かしづらいのは、まだ麻酔が効いているからなのだろうか。
細いその背中は、壁際にある戸棚の前で何かをしている。
「……かお、る……」
 普通に声をだしたつもりなのに、ガラガラとした病人のような声になってしまった。……まあ、病人なのに間違いはないけれど。
 ガタン! と大きな音がして薫が振り向きベッドに駆け寄る。
「千鶴? 目が覚めたのか?」
 心配と喜びと不安と期待が入り混じった顔。千鶴がなんとか微笑んでうなずくと、薫はすぐにナースコールをした。
 
一通りの検査をして点滴を代えて、千鶴は自分の体ではないような不思議な感覚のまま一部分ずつ体を動かしていく。指、手首、肘、そして肩。足の指に足首、膝。
 そのまままだどこかぼんやりしたまま一日がたち二日が立ち、点滴を持ちながら自分でトイレにも行けるようになり髪と体を洗ってもらってさっぱりとした後。薫がふと思いついたように言った。
「そういえばさ」
そう言った薫が鼻の付け根に盛大にしわを寄せていて、千鶴はどうしたのかと首を傾げた。
「何?」
「なんか変な奴が来た」
「変なヤツ?」
千鶴が聞き返すと、薫は何か不満そうに黙り込む。
「……男で、なんかお前とつきあってるとかなんとか」
彼氏なんていないし、東京にも知り合いはいない。千鶴がそう言うと、薫はほっとした顔になった。
「そうだよな。手術の日から毎日来て、初日以外は追い返してるんだけどしつこいんだよあいつ。千鶴がお前の事知らないって言ってるって伝えて、これ以上来るようなら警察に連絡するぞって今日は言うか。いや、ぜったい頭おかしいやつだと思ったんだけど、お前のスノーホワイトとか知ってて、一応聞いた方が良いのかと思ってさ」
 スノーホワイト……千鶴はまだどこか頭の奥がぼんやりしている状態でその言葉を聞いた。そしてすぐにつながる。ツイッターだ。
「ま、待って薫! そ、その人、その人……」
 彼かもしれない。千鶴がスノーホワイトだって知ってて、病院に訪ねてくる人なんて彼ぐらいしかいない。ツイッターでの話から彼が東京の人だってことはわかってる。でも、千鶴の名前も病院も知らないはず。だって、何度も何度も自分のツイートを見直して彼に伝えていないことを確認してから、ツイッターの神様に後を託して彼に告白したのに。なのになぜ、この病院に来て千鶴にたどり着けたのだろう? ああでも。そんなことよりも。
「お、追い返さないで! 次は……次は、あの、病室に案内してくれる?」
薫があからさまに顔をゆがめる。
「やだよ。なんで俺が」
「じゃ、じゃあ薫はいいよ。私から看護婦さんに伝える」
「いや、そんなどこの誰かもわからないようなやつを病室に入れるなって言ってんの!」
「どこのだれか、は……」
 わからない。名前も住所も年齢も職業も、声も背の高さも何も知らない。
 でも知ってる。薫の……ううん、世間の人が思う『知る』じゃあないのかもしれないけど。
「どこのだれかは知らないけど……でも、それは小さなことで……」                        
そう、どこに住んでるとか、名前とかは小さなことなのだ。「今日、……今日はもう来たの?」
薫はむくれたまま腕を組んで窓から見える外を顎で指した。
「……まだだよ。あいつたいてい夜の七時頃にくるから」
 窓から見える空は夕暮れだ。秋も深いこの時期は七時はもう真っ暗なはず。ということは彼は今日来るかもしれない。そう思って外を確認した千鶴は、「あ」と思わず声を上げた。
「何?」
 外を見たままの千鶴を不思議に思い、薫も窓際へ行き千鶴の視線の先を確かめた。千鶴はベッドに座ったまま外を見ている。
「ううん。木が……」
「木?」
「うん、木の葉っぱが。全部落ちちゃってるなって」
薫は、だからなんだ? という顔で千鶴を見た。
「そりゃ落ちるだろ、こんだけ風が強けりゃさ」
 千鶴の頬に、ほほ笑みが浮かんだ。
 葉が落ちるのは自然なこと。そして千鶴が生きてそれを見ることができたのも、自然なことなのだ。なら、ツイッターで会って恋におちたのもきっと自然なことのはず。インターネットの神様が作ったこの世界は、きっとそういう風になっているのだ。
 千鶴は思わず、ふふっと声に出して笑ってしまった。薫は怪訝な顔をする。
「なんだよ?」                    
「ううん、あのね……」
 千鶴は言葉を探したが、今の気持ちをうまく言い表せそうな言葉は、残念ながら思いつかなかった。        
生きる意味、生きたいと思う理由なんて、枯葉が落ちなかったとか、彼とイカスミスパゲッティを食べたいとか、そんな些細な事なのかもしれない。
 千鶴は改めて、その『些細な事』をくれたインターネットの神様に、心の中で感謝をした。     







2015年10月25日発行
掲載誌:スノーホワイトを探して


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