【沖田斎藤】

沖田さんと斎藤さんが漫才コンピを組んだ話です。キャラ崩壊おふざけ注意!苦手な人は画面をそっと閉じてください。




「はいっというわけで〜!おっきーです☆」
「……斎藤です」
「「二人合わせて〜」」
そこで総司は一拍溜めてから続けた。

「沖田斎藤です!みなさんはじめまして〜!僕は沖田の方で……」
「待て、総司」

「何?一君、今本番中だよ?お客さん見てるよ?」
「何故お前が先なのだ」
斎藤が生真面目な顔でそう問うと、総司は不思議そうに首をかしげた。
「……?先?何が?」
「コンビ名だ。何故『沖田』が先なのだ?」
「ああ、一君が先がよかった?別にいいよどっちでも。じゃあ『斎藤沖田』にしよっか」
「違う!そういうことを言いたいのではなく『何故か』と聞きたいのだ。理由はなんだ?あいうえお順か?年齢順か?何故名前ではなく苗字なのだ?」
あからさまに顔に『メンドクサ…』と書いてある総司を無視して、斎藤は続ける。

「特に理由がないのなら、苗字よりも名前の方がフレンドリーで親しみを持ってもらえるのではないだろうか」
「ああ〜…まあ、じゃあいいよ、下の名前にしようか?じゃあ『総司一』かな?」
斎藤は腕を組んで顎に手をやり考え込んだ。
「それだと、俺の名前がまるで音を伸ばしたときの記号のようだな。人が呼んだ時:総司ー!(そうじー)。コンピ名:総司一(そうじはじめ)と一見区別がつかん」
「……じゃあ『一総司』にする?」
「……それもなんだか溜めてお前の名前を呼んでいるようだな……『――総司、しっかしろ』というような」

「一君の名前がダメなんだよ。一君の方は苗字にしたら?『斎藤総司』とか」
「「……」」
二人は微妙な表情で顔を見合わせた。どちらともなく顔をそむける。
「まるで結婚した新婚の名前のようだな」
「うん、ものすごい違和感と嫌悪感があるよ……」

二人はしばらく沈黙して考えた。斎藤が何かを思いついたように目を見開いて総司を見る。

「漢字がいけないのではないか?ひらがな表示にしてみるというのはどうだろう?」
「あ!それいいね!『そうじはじめ』みたいな?」
「………掃除始めのようだな……『はじめそうじ』もまるで子どものが親に言われている台詞のようだ。『まず初めに掃除をしなさい!』などのような」
「ひらがなになると僕の名前がねえ……じゃあひらがなで苗字にしたらどうかな」

「『さいとうおきた』……」

「……うん、もう言わなくていいよ……。一君が起きたみたいだよね……」
「お前の名前はひらがなにすると、苗字も名前もアレだな…」
「斎藤君の名前だってそうじゃない」
「じゃあ、唯一ひらがなでも人の名前だとわかる俺の苗字を使うか。コンピ名『さいとう』」

「それもうコンビじゃないやないかーーーい!」


「「はい!しっつれーしました〜!!」」

 


 


※いや、ほんとマジすんません……
別サイト様の藤堂風間がおもしろかったのでつい……
かなでさんありがとうございました!